1.ジョン・フェイフィ小鳥のせせらぎ |
最新型ブルースはシティ・ポップスだった。
豊田道倫プロデュース
旅するブルースマン、AZUMIのNEWアルバム「ALBUM」
ポータブル・レコーダー片手に居酒屋、自宅、バーでのライブ 、街の音などを録音。そしてスタジオ、春一番での圧巻の演奏も収録。
豊田道倫名曲「移動遊園地」、知る人ぞ知る井上堯之の名曲「歌えない鳥」のカバー含む全14曲、62分収録。
AZUMI 1960年生まれ。19歳でソロ・デビュー。憂歌団、有山じゅんじと交流。88年「アズミファースト」発表。妹尾隆一郎、上田正樹、リクオ、三上寛、友部正人と共演。91年、初CD「ギターギターギターズ」(UKプロジェクト)。この頃から年200以上のライブを数え、オリジナルアルバムは全8作。ほかライブ・アルバム、CDR作品多数。旅するブルースマン。95年復活以降の大阪「春一番」の顔となる。
07年、シンガー豊田道倫と出会い、アルバム制作。AZUMIの自主発売CDR『月刊AZUMI』の最新音源とライブ録音、新たなスタジオ録音を編集したのが本作。「AZUMIさんの声、ギターは果てしなくドリーミーだ。その音は、大阪の空に昇り、そこからどんな街の空にでも届いていくようだった。素敵なアルバムになったと思う」(豊田道倫)。
AZUMIのギターはブルースの常套的なフレーズを弾かない。上手いギタリストほど見逃してきたブルースのフレーズにならないフレーズ、このいかがわしく、(ボーカル・スタイルも含め)フェイクともいえる感触にこだわってきたのがAZUMIのスタイル。ヒップホップ的!ではないか。一世代異なるヒップホップ以降を代表するシンガー・ソングライター豊田道倫と出会ったのは必然なのだ。ジョン・フェイヒーやジョニー・キャッシュを再発見した感覚で本作の制作は始まったが、最新型のシティ・ポップスとなったかと思う。普通のお嬢さんにこそ聴いてほしいアルバムだ。